「結婚ピーク」は男女ともに27歳という意外な現実 「平均初婚年齢」に惑わされない婚活が重要

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

実は晩婚化、というのは「結婚適齢期が上昇した」という話ではなく、「かつてはなかったような(統計的外れ値の)高齢者の結婚が発生するようになり、平均値を吊り上げている」という解釈がより正しいといえます。最初の棒グラフでまったく表示されていない高齢者でも、各歳において数件~2桁くらいはそういった結婚があることが平均を引き上げてしまいます。

実際は、29歳までの「若者」男性の結婚が56%を占めています(2021年より割合が上昇)。半数を超えているので、「初婚同士で結婚した男性の大半は」というのが実態です。また30代でみると、前半と後半では大きな割合差が出ています。前半男性が24%に対して、後半男性は12%ですので、成婚発生確率が半分になっています。また、40歳以上の初婚男性の結婚は合計で8%にすぎません。

統計的にみれば初婚男女の結婚で8割以上の男性が30代前半までに結婚をしている、という状況です。このような状況下で、30代後半以上の男性が「子どもが欲しいから20代の女性で」とオーダーすることがいかに「難題」であるかを端的に示したグラフともいえます。

女性の初婚同士結婚のピーク年齢は男性と同じ

「ということは女性なんて25歳とかが初婚ピーク年齢だったりして!」と思う読者もいそうなところですが、男女ともにピーク年齢は27歳で同じです。2021年までは女性はピークが26歳でしたが、男性と同年齢となりました。

近年、男性はピーク年齢の早婚化がおこっており(27歳の次に多かった年齢が28歳から26歳に変化)、女性はピーク年齢の晩婚化(26歳から27歳にピークが変化)しており、2022年にはついに男女とも、件数1位も2位も同年齢(27歳、26歳の順)になりました。

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事