子どもを2人欲しい人に伝えたい「年齢の現実」 エビデンスに基づく婚活と政策とは?

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(写真:PanKR/PIXTA)

前回記事『「結婚ピーク」は男女ともに27歳という意外な現実』の「平均初婚年齢が結婚ピーク年齢ではない」という内容に驚愕した20代男性読者の方から、

「今お付き合いしている女性にすぐにプロポーズしようと思います。男は30歳をすぎるまでいろいろ付き合っても余裕だ、などという錯覚に勝手に陥って、素敵な女性との出会いが目の前にあるのに、ないがしろにしていた自分に気づきました。本当に焦ったし、目が覚めました」

との報告をいただきました。

彼ばかりではなく、筆者の講演会でも「平均」という概念の統計的な意味をよく理解できていないことがもたらすライフデザイン上のミスについて、非常に恐ろしく感じた、という感想が後を絶ちません。

最初のメッセージをいただいた男性もそうですが、私が知る限り「子どもは欲しい、できれば2人欲しい」という結婚希望を持つ男性が非常に多いです。ですので今回は、子どもを「あまり難なく授かれる」統計的な時期について解説し、誤解に基づく無理な希望を社会が期待したり、婚活当事者が持ったりしないように解説をしたいと思います。

第1子平均出産年齢の意味

厚生労働省の出生統計を分析した結果を、今回は2022年の平均出産(授かり)年齢に注目してご紹介したいと思います。

まずは第1子出産(授かり)年齢です。前ほどではなくなりましたが、今でもたまにみかけることがある数値で、以前はよくこの数値の上昇をもって晩産化している(から大丈夫だろう)というイメージを強めている方が見受けられました。

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