子どもを2人欲しい人に伝えたい「年齢の現実」 エビデンスに基づく婚活と政策とは?

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婚活においても同様に、子どもを持ちたいという結婚希望であれば、その年齢計画性が極めて重要です。女性は意識している方が多いと結婚支援の現場から聞くのですが、男性も同様にその重要性をわかっておかねばなりません。追加情報として、2022年に赤ちゃんを授かった父親すべての年齢ゾーンと、第3子を授かった父親の年齢ゾーンを示しておきます。

第3子を授かった父親の年齢ゾーン

3人目の子どもを授かった男性のうち、半数以上が35歳までの男性です。また、38歳までの男性で7割超となりました。つまり、「普通に」3子を授かれる男性の年齢は「3子目を35歳で授かれる年齢で結婚している(マッチングしている)」ということです。

女性の子宮が出産後に完全に元の形状にもどって次の出産を迎えるには2年かかる、と筆者は医師から伝えられた経験を持ちます。そう考えると、相手の女性の身体にいたわりの気持ちをもった授かり計画としては、35歳-4歳=31歳で1子目を男性が授かる計画が安全な計画といえるでしょう。

このように考えると、アラサーまでの未婚状態を放置して、子どもを多くもつ夢を描くような婚活男性や少子化政策が存在するとすれば、それは極めて非現実的なものである、ということがわかるかと思います。

天野 馨南子 ニッセイ基礎研究所 人口動態シニアリサーチャー

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あまの かなこ / Kanako Amano

東京大学経済学部卒。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)。1995年日本生命保険相互会社入社、99年より同社シンクタンクに出向。専門分野は人口動態に関する社会の諸問題。総務省「令和7年国勢調査有識者会議」構成員等、政府・地方自治体・法人会等の人口関連施策アドバイザーを務める。エビデンスに基づく人口問題(少子化対策・地方創生・共同参画・ライフデザイン)講演実績多数。著書に『未婚化する日本』(白秋社・監修)、『データで読み解く「生涯独身」社会』(宝島社新書)等。

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