子どもを2人欲しい人に伝えたい「年齢の現実」 エビデンスに基づく婚活と政策とは?
第1子出産(授かり)年齢を見るうえで、2つ、注意すべき点があります。
1つ目は、男女の第1子授かり年齢差の縮小トレンドです。結婚に関して実態をはるかに超える年齢差のイメージや希望を持つ方が絶えませんが、出産についても同様で、子どもが欲しいから年の離れた若い女性との結婚を希望するという男性が結婚相談所や自治体センターで後を絶ちません。しかし、第1子出産(授かり)年齢の男女差をみてみると、2.0歳差にすぎません。
第1子出産年齢の男女差は2.0歳差
今の50代男女が20代だった1980年代半ばから1990年代半ばでみると、男女間の第1子授かり年齢差が2.5歳~2.9歳と約3歳差ありました。しかし、この年齢差も1990年以降年々低下して、2001年からは2.0歳~2.1歳で20年以上固定化されています。
つまり、例えば現在30代半ばにある男性が「自分は子どもが欲しいから、どうしても20代女性がいい」と一方的に希望できる立場にはない、ということがわかります。統計的実態として、第1子を授かっている男性の女性との平均年齢差はほぼ2歳にすぎず、互いの年齢でみても父親平均年齢32.9歳、母親平均年齢30.9歳ですから、子どもを1人、あまり困難なく欲しいのであれば、男女ともにアラサー年齢でのマッチングが互いに「普通」となります。
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