28歳で東京大学に受かった彼は、現在39歳。
仕事を続けていましたが、昨年から東京大学理科Ⅲ類を目指し、受験に関する動画投稿をしながらまた受験勉強をはじめました。
「仕事を続けていく中で受験関連の仕事を始めようと思ったんですが、今の会社に止められたんです。結局、非生産的な社会上の付き合いや、挑戦していない上司にあれこれ言われることから逃れられておらず、それが嫌だなと思いまして。
だからこそ、そうしたしがらみから脱するためにはより自分の力で稼ぎ、世間に凡才でも東大に合格できる方法を認知してもらう必要があると思いました。
私は会社を立ち上げて、挑戦する人や学歴・能力がある人が報われない社会構造をなんとかしたいと思っています。そのためには自分が挑戦していないと示しがつきません。これから受験で大きく社会を変えようとしている人間が、理Ⅲに受かっていないと理Ⅲ志望の生徒を教えられないと思い、最高峰への挑戦を決めました」
現在も働きながら東大理Ⅲを目指す
また、理Ⅲ受験での勝率を格段に上げるため、10年やった英語を捨てて、ドイツ語での受験を選んだそうです。どうして彼は、長年勉強した英語ではなくドイツ語を選択したのでしょうか。そこにも大きな理由がありました。
「東大英語は国語力・聞き取り・時間の短さがネックとなり、理Ⅲレベルだと足を引っ張るので、これらの欠点が完全に消えるドイツ語で勝負する決意をしました。最近の受験生はとかく安定思考に走りがちです。この戦略で成功した暁には、世の受験生に『結果のためなら、あえて主流を外れて賭けに出る』行動力の大切さを伝えたいと思います」
10浪の末、東大に合格してから約10年。現在も働きながら、東大理Ⅲへの受験を目指して挑戦を続けている彼のみなぎる熱意と自信。彼の浪人体験からは、成功体験が自信になり、自分を信じられるようになるという教訓を教えてくれます。もはや、公立小学校でビリから3番以内だった彼の面影は、どこにもありませんでした。
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