また、「世界最大規模の屋根のない監獄」と言われるガザは、完全包囲が続く2005年以来定期的に爆撃され、昨年までも6000人以上の死者が出ているのです。
普段から水、食料、医療、燃料、電力の供給が制限されていますが、今はこれらが停止され、完全封鎖状態にあります。その中で住宅、病院、学校などが空爆され、怪我人や避難中の人々まで攻撃されています。逃げ場がないのです。
これらは戦争犯罪であり、今は国連関係者はじめ世界有数の専門家は「ジェノサイド」と呼んでいます。一刻も早く攻撃を止め、包囲を解く必要があります。
たくさんの親戚や友人が犠牲に
――イスラエルの空爆によって、影響を受けたご家族、ご親戚、ご友人はいらっしゃいますか。
我が家はクリスチャンの家系ですが、ガザの教会にかくまわれていた親戚が爆撃され、子どもを含めて3人亡くなりました。その他ほとんどの家族は(ヨルダン川)西岸におりますが、ガザには友人も多くいます。11月17日の朝、アーティストの友人は妹家族が爆撃され、妹、夫、子ども、孫を含めて全員が殺されました。一緒にかくまわれていた友人もです。
10月14日には、建築家の友人がやはり一気に家族20人を亡くしたとのメッセージが入りました。また、10月にはミュージシャンの親友が幼い従兄弟5人とその母を爆撃で亡くしています。
連絡が取れなくなっている芸術家の友人も数人いますし、身体障害のため、避難が不可能な家族と連絡が付かなくなっている親友もおります。今、大量虐殺が行われているのです。
――反ユダヤ系住民へのヘイトクライムについては多数報道がありますが、パレスチナにルーツを持つ人々へのヘイトについては、10月中旬にアメリカで起きたパレスチナ系の6歳の少年の殺害以外、あまり報道を見かけていません。パリでマリアムさんご自身への影響はありましたか。
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