ひろゆき「会議の発言が苦手な人が激変するコツ」 伏線を張っておけば話を聞いてもらいやすくなる

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会話の中で引っかかりを感じたとしても、その段階ではまだ自分が納得できる意見を口にできない場合には、無理にそこで最終意見を出す必要はありません。その時点では、「なんか引っかかるんだけど、言い方が難しいので、ちょっと考えさせてください」などと、とりあえず振りを入れておくだけでいいんです。要は、伏線を張っておくのですね。

その後、ほかの話が進行している最中にスマホでググったり、ChatGPTに聞いたりして考えがまとまったら、「すみません、先ほどの話をしていいですか」などと切り出して、考えを述べればいいのです。

時間稼ぎだけではない効果が得られる

この「伏線を張る」というやり方には、たんに時間稼ぎの効果があるだけではありません。心理学に「ツァイガルニク効果」と呼ばれるものがあるのですが、人には続きを知りたくて仕方がなくなる心理があり、中断されたものへの記憶は鮮明になりやすいということが実証されています。

テレビ番組でよく「続きはCMの後で」と出てくるのも「ツァイガルニク効果」の一種です。番組の気になるところでCMに入ると視聴者は続きが気になり、チャンネルを変えにくくなるわけです。

会議中も「少し考えてみます。後で発言させてください」と前もって伏線を張っておくことで、「何の話なんだろう?」とみんなの興味をひき、いざ話し出す時に聞いてもらいやすい雰囲気が作れます。そして、「調べてみたんですけど、こういうデータがあるんですよ」と発言すると、「え? どれどれ」と聞いてもらえるのです。

また、このやり方であれば、新たに調べたデータを用いて議題の方向をひっくり返すということをやっても、「この人の話は、ちゃんと聞いたほうがいい」という評価になったりするんです。結果、その後、発言力が増したりします。

具体例をビフォーアフターで考えてみましょう。

<Before:ここがダメ>
(『ひろゆきさん、そこまで強く出られない自分に 負けない話し方を教えてください』より)

A:この件については、こういった調査結果があるので、こんな感じでこう進めていきたいと思いまして……。

B:(あれ、そのデータは随分前のデータだから、ちょっと違和感があるな。最新のデータはどこで見たんだっけ?)

(※ここでさっさと発言しよう)

部長:いいじゃないか。スケジュールについては、どう考えているのかな?

A:制作部にも話しておりまして、もし部長にこのプロジェクトの了承をいただけるのであれば、1カ月後には進められるだろう、とのことでした。

B:(ん? 最近の災害で資材の調達が難しいって聞いてるけど、大丈夫かな。そんなにタイトなスケジュールを組んで大きなトラブルにつながるんじゃ……。いや、考えすぎか?)

(※これも気づいた時に話そう)

部長:じゃあ、連携して進めてくれ。(会議室から出ていく)

A:ありがとうございました。

B:ちょっと待ってよ、気になる点がいくつかあるんだけど……。

(※ここまできて覆すのは難しい)

A:もう部長がいいって言ったんだからいいでしょ。これで進めるから!

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