仕事が「早い人」「遅い人」の事前準備の決定的な差 環境を整えることも効率を上げる段取りの1つ

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本気でエベレストに挑みたいならば、まずは東京の高尾山(標高599m)あたりに登って経験を積み、長野・岐阜の槍ヶ岳(標高3180m)など、難易度の高い山に徐々にチャレンジしてから、最終目標としてエベレスト(標高8849m)に挑む……というのが正しいプロセスです。

最初からエベレストを目指すのではなく、まずは高尾山をターゲットにすれば、心理的ハードルが下がって、動き出しが早くなります。

動き出しが遅くなる3つの原因

仕事の動き出しが遅くなるのは、主に次のような3つの感情が原因となります。それが心理的ハードルとなって、初速を遅らせています。

①苦手意識 自分の得意な分野ではない
②不安 自分のスキルでは難しいかもしれない
③やる気不足 得意な分野だが、あまりやりたくない

こうした感情が起こるのは、ゴールの「到達点」ばかりに目を向けていることに理由があります。最初からエベレストの山頂をイメージしたのでは、その大変さに気圧されて不安になったり、怖気づいたりするのは当然のことです。

心理的ハードルを下げるためには、「小さな目標」から始めて、徐々にレベルを上げていくことが、目標を達成するための有効な手段となります。

自分が到達したい目標を設定したら、そこにたどり着くまでのルートをいくつかの段階に区切り、これから進むべきステップを明確化することが大切です。

その最初の入口が、第一段階で取り組むべき「小さな目標」となります。まずは小さな目標の達成を目指して仕事をスタートさせれば、次のような展開を作り出すことができます。

①心理的ハードルが下がる

②前向きな気持ちで仕事に向き合える

③すぐに仕事を始める気持ちになれる

④初速が早くなり、早く成果にたどり着ける

⑤成功体験によって、自信が生まれる

⑥自信を持って、次のタスクに早く取り組める

成果を出し続けるためには、こうした好循環を作り出すことが大切です。目標を小さく設定して、心理的ハードルを下げることが、その地盤を固めるための第一歩となります。

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