仕事が「早い人」「遅い人」の事前準備の決定的な差 環境を整えることも効率を上げる段取りの1つ

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

現代のビジネスでは、最初の段階で、そのプライオリティ(優先順位)を明確にしておくことが、仕事を効率的に進めることに役立ちます。仕事の優先順位は、「リスク」と「リターン」との兼ね合いで判断することが大切です。

リスクとは、仕事の難しさや失敗する可能性を意味しており、リターンはその仕事によって得られる成果の大きさを指しています。リスクとリターンの関係には、次の4つのパターンがあります。

①ハイリスク・ハイリターン
②ハイリスク・ローリターン
③ローリスク・ハイリターン
④ローリスク・ローリターン

仕事ができる人は、どのパターンを優先していると思いますか? 多くの人が、①の「ハイリスク・ハイリターン」か、③の「ローリスク・ハイリターン」をイメージするのではないでしょうか? 成果を出す人は④の「ローリスク・ローリターン」を最優先しています。

トップクラスの成績を出しているビジネスパーソンを対象とした個別ヒアリング調査によって、その考え方には3つの理由があることがわかっています。

ローリスク・ローリターンの訳

【理由①】「ハイリスク・ハイリターン」を目指すと、動き出しが遅くなる

大きな成果や大成功を目指すと、時間がかかって、他の仕事まで手が回らなくなるだけでなく、慎重に進める必要があるため、一歩目の踏み出しが遅くなります。彼らは、大きな危険を覚悟して大成功を目指すような大バクチは、最初から度外視して考えています。

【理由②】「ローリスク・ハイリターン」を探し始めるとドロ沼にハマる

ビジネスパーソン1万2000人を対象としたアンケート調査によると、約70%の人が「ローリスク・ハイリターンを目指す」と回答していますが、それはあくまで個人的な願望であり、理想の話だと思います。現実的には、リスクが低くてリターンが大きい案件など滅多に存在しません。

【理由③】「ローリスク・ローリターン」を目指せば、行動実験が可能になる

トップクラスの人たちが「ローリスク・ローリターン」戦略をとる理由は、次のような2つのポイントに集約されます。

・ローリスクであれば、失敗が怖くないので、初動が早くなる
・リスクが低いため、小さな行動実験を積み重ねていくことが可能になる

彼らは最初から大成功を目指しておらず、行動実験を継続することで、学びを積み重ねていくことで成功が手に入ると考えています。「ローリスク・ローリターン」を目指せば、失敗しても成功しても学びがあるので、その学びを次の行動に生かすことができます。

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事