スカイマーク社長が激白「独立維持は難しくない」 エアライン2社が大株主、「第三極」を守れるか?

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――2025年に羽田発着枠が再配分されます。枠獲得の自信はありますか。

羽田の発着枠再配分については、どういう方法で実施するかなど、当局はまだ明らかにしていない。だから今の段階では自信があるかないかについては何とも言えない。

ただ従来の評価項目は、運賃低減にどれくらい努めたか、羽田発着枠の有効活用、安全の確保などだ。それらで配点をするのであれば当社はそれなりの点数をもらえると思う。羽田以外では、当社が就航している神戸空港と福岡空港は発着枠が増えるから、当社の発着枠が増える可能性はある。

「今後の成長のために国際線は不可避だ」

国交省時代は航空局長以外にも、国土交通審議官や自動車交通局長など主要ポストを歴任した洞社長(撮影:今祥雄)

――国内線のみでは成長の余地は限定的です。国際線就航の可能性はありますか。

国内線は発着枠の増加に加えて機材の大型化の予定がある。また新規路線を就航すれば潜在需要などを掘り起こすこともできる。今まで以上に顧客を獲得する余地はある。

2027年度までの中期経営計画の間では国際線の再開は決めていない。しかし、今後の成長のために国際線は不可避だと思っている。どこへ飛ぶかは白紙だが、準備は始めていきたい。

星出 遼平 東洋経済 記者

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ほしで・りょうへい / Ryohei Hoshide

ホテル・航空・旅行代理店など観光業界の記者。日用品・化粧品・ドラッグストア・薬局の取材を経て、現担当に。最近の趣味はマラソンと都内ホテルのレストランを巡ること。

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