有料会員限定

鈴与会長が明かす「スカイマーク株取得」の真意 スカイマークには「30%の安定株主」が必要だ

✎ 1〜 ✎ 309 ✎ 310 ✎ 311 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小

対立軸の中で「第三極」というのは話題性はあるが、日本の航空業界はそれではもたない。

すずき・よへい/1941年生まれ。1967年、鈴与入社。日本郵船への出向などを経て、1977年に社長に就任。2014年から会長。トップは代々「鈴木与平」を襲名する。現在の会長は8代目(撮影:大澤誠)
第3の翼はどこへ向かうのか――。
2023年11月、スカイマークの株式13%を電撃取得し筆頭株主に躍り出た鈴与ホールディングス。鈴与は物流事業を中心に、建設や食品事業などを幅広く展開する静岡の名門企業グループだ。(詳細は「スカイマーク株を電撃取得、大株主「鈴与」の衝撃」)
2008年からは静岡空港(牧之原市)、名古屋空港(豊山町)などを中心に地方路線を結ぶフジドリームエアラインズ(FDA)を展開。その立ち上げに大きく関わったのが、鈴木与平会長である。
FDAは日本航空(JAL)とコードシェアをしている。一方で、スカイマークの大株主にはANAホールディングスが名を連ねている。それだけに多くの業界関係者が鈴与グループの株式取得に驚いた。
鈴木与平氏は、いったい何を狙いスカイマークの株式を取得したのか。その胸中に迫った。

昨年秋にインテグラルから打診

――スカイマークの株式を取得した経緯を教えてください。

2023年9月頃、投資ファンドのインテグラル(当時、スカイマーク株を20%保有)の山本礼二郎パートナーから鈴与の管理部門に、「株式を引き受けないか」という打診があった。

次ページ地方空港での乗り入れはお互いにメリット
関連記事
トピックボードAD