勤務体系の整備で女性社員比率の倍増目指す、ネスレ日本のダイバーシティ経営

勤務体系の整備で女性社員比率の倍増目指す、ネスレ日本のダイバーシティ経営

ネスレは世界130カ国以上で、飲料、食品、栄養・機能性食品、ペットケア製品などの製造・販売を行っている。日本での事業開始は1913年だ。

女性社員比率26%が目標

同社では、多様な人材を活かす経営戦略として各支社の文化に合わせたダイバーシティ・マネジメントを推進しており、社員・管理職に占める女性社員の割合を上げることを課題としている。ネスレ日本では、女性社員比率13%(2009年)を、19年までに26%に高めることが目標だ。

「市場の中心客層は女性です。そのニーズをとらえるには、女性社員の力がとても重要になります」と、ダイバーシティ担当の森貞律マネジャーは話す。同社は、女性社員比率向上の施策として、子育て中の社員が仕事に取り組みやすい職場環境の整備に取り組んできた。

フレックスタイムを改善

08年に全社員を対象とした意識調査では、フレックスタイムの改善を求める意見が多かった。「多くの社員がよりフレキシブルで働きやすい環境を求めていました」(森マネジャー)。

そこで09年には、フレックスタイムのコアタイムを廃止。ランチタイムを11時30分~14時30分の間に設定し、個々の業務状況に合わせてランチタイムを45分から最長90分まで取れるようにした。また18時以降の会議を計画しないことや、週末の休みは金曜日の17時45分からスタートとすることなどを実施している。

このような施策は、育児を行う女性社員にとってメリットがある。フレックスタイムを自由に設定できることで、子供の送迎や学校行事への参加がしやすくなる。育児をする女性は勤務終了後に職場の仲間と話をする機会を作ることが難しいが、ランチタイムを長めに取って、勤務時間内にコミュニケーションを図ることも可能になった。18時以降の会議がないことや週末の休みが明確化されることで、早く帰宅し育児をすることもできる。

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