怪獣人間にSNSでアプローチするうえで、あなたがまだ何者でもないなら、DM(ダイレクトメッセージ)で声をかけるのはダメだ。誰もが見ることのできるリプライ(返信)や、引用リツイート(リポスト)だから意味がある。多くの人が見ている中で声をかけることが重要なのだ。
怪獣人間は忙しい。できるだけ効率的に生産的に活動し、効果を最大化したいと思っている。そういう怪獣人間が一番嫌いなのは「時間を奪われること」だ。
僕のレベルでさえそうだ。僕がゲスト参加するイベントで、「まだ、チケットありますか」とDMを送ってくる人もいる。こっちは事務局じゃない。いちいち返信したくない。でも、それを公開で聞いてくれたら、それを見ている主催者が返答してくれて、ほかの人にも周知される。宣伝にもなる。
自分は1通のDMを送るだけのつもりかもしれないが、相手はそのDMが100通来ている。そういったことも想像できないといけない。1対1のコミュニケーションではなく、1対複数のコミュニケーションにすることで効果を最大化する。
たしかに、公開のSNSの場で怪獣人間にリプライするのは怖いと感じる人もいるだろう。しかしながら「DMなら誰も見ていないからいい」と思うのは、身勝手な発想だ。
社内での連絡も、複数人に一斉メールしたり、グループラインに送ったりしているのに、個別で返事をしてくる人が必ずいる。こちらの意図を考えてほしい。そのやり取りをみんなで共有するためにグループに投げているのだ。
個別に返す心理は、見当違いな返事をほかの人に見られたくない、ミスったときにさらされたくない、面倒臭そうな上司に何か言われそうで面倒……。そういう心理だろう。めちゃくちゃわかる。僕もダメな新入社員時代は同じだった。
でも、それでは何も成長しないし、関係性はつくれない。人間関係においてノーミスでコトを進めることなどできないのだ。自分の安全だけを考えた自分勝手なコミュニケーションは、結果に結びつきにくい。口説くなら、大勢の前だ。
人間関係から第三者を排除せよ
では、いかにして実際に怪獣人間に接触するか。まず、怪獣人間には直接アプローチするべきだ。
おそらく一般的には、相手が大物であればあるほど広報や知人を経由して紹介してもらうことを考えるだろうが、それではダメだ。怪獣人間相手に第三者経由で仕事しようとすると、たいがいが失敗する。
怪獣人間にとって、大切と思えない人とやる仕事は、やる気そのものが乏しい。彼らは忙しいのだ。懐に入り込まないと、いい仕事にならない。そのために直接やり取りする関係になるのが鉄則だ。
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