編集者として、見城徹『たった一人の熱狂』、堀江貴文『多動力』、前田裕二『メモの魔力』など数々のベストセラーを手掛けてきた幻冬舎の箕輪厚介氏は、「僕の人生を変えたのは『怪獣人間』と出会ったこと」だと話します。
「怪獣人間」とは、狂ったように目的だけを見て、革命的な成果を上げていく人たちのこと。人生を変えるようなすごい人たちとどう出会い、対峙し、そして仕事にしていくか。同氏の思考と仕事術を凝縮した新刊『怪獣人間の手懐け方』より、そんな「怪獣人間」たちと交渉するときに欠かせない考え方を解説します。
出版に限らず、仕事の交渉事は、持ちかけて、いきなり「はい、やりましょう」とうまくいくことは少ない。相手が怪獣人間になればなるほど難しい。常に多くの依頼をされる立場だから、ものすごい行列ができている。
最初のアプローチは、いつか結実するためのスタートラインに過ぎない。断られることを恐れてアプローチを躊躇する人や、決断を先延ばしにする人は、根本的な考え方が間違っている。あらゆるものごとは、失敗がスタートなのだ。
断られてからが交渉スタート
交渉事に終わりはない。断られても、まだ最初のアクションに過ぎない。とりあえず「1回目は断られた」というだけ。僕は簡単に出版オファーを受けてもらえると思われるが、「断られ中」の案件は30以上ある。
失敗してもいい、相手にされなくてもいい。とにかく当たってみる。当たり前の行動からは、当たり前の結果しか得られない。
「断られたらおしまいだ」と思えば、たしかに初対面は怖いし、ものすごく緊張してしまう。しかし、断られることはプロセスで、その人との関係性が始まったとポジティブにとらえられれば、何も怖くはない。
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