「すごい人」と交渉する時にやるべき準備と心構え SNSでのアプローチに失敗しないコツも伝授

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僕も、怪獣人間に初めて会った頃は、緊張した。どうせ緊張はするのだ。だったら、緊張しても言いたいことを言えるように、入念な準備をしておけばいい。

大学受験のとき、塾の先生に言われて覚えている言葉がある。

「絶対に受験本番は緊張する。だから頭が真っ白になる前提でイメージしておこう」

だから僕も、いざ見城さんを前にしたら頭が真っ白になるという前提で準備した。真っ白になったあとに、これとこれは絶対に言う、30秒しかもらえなかったらこれを言おう、30分話せたらここまで言おう、といった具合に。

まずは相手を詳しく知ること

話す内容を決めるために、本、インタビューなど、あらゆる材料を集めて、相手のことを詳しく知る。そのうえで、相手のメリットになるような提案を考えて「面白いやつだ」とか「一緒に仕事をしようか」と思ってもらえるようにアプローチする。

『怪獣人間の手懐け方』(クロスメディア・パブリッシング)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

よくお願いごとをするときに自分のメリットばかり考える人がいるが、問題外だ。相手の人生にとってどれだけプラスになるか、それを考え、話す。結局、準備と想定が甘いから怪獣人間にダメージを喰らってしまう。「怖かった」と脅えただけで終わってしまい、何ひとつ手に入らない。

単純に努力不足なのだ。多くの人は明らかに自分の努力不足なのに、相手とうまくいかなくて「やっぱ、あの人は怖い」「厳しい」となってしまっている。

厳しい戦いになると想定をしたうえで、準備に手を抜かない。そこまでやりきって初めて堂々と臨むことができるのだ。

箕輪 厚介 編集者

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みのわ こうすけ / Minowa Kosuke

大学卒業後、双葉社に入社。「ネオヒルズ・ジャパン」を創刊し完売。『たった一人の熱狂』見城徹、『逆転の仕事論』堀江貴文などの編集を手がける。幻冬舎に入社後は新たな書籍レーベル「NewsPicks Book」を立ち上げ、編集長に就任。『多動力』堀江貴文、『日本再興戦略』落合陽一、2019年一番売れてるビジネス書『メモの魔力』前田裕二など次々とベストセラーに。自著『死ぬこと以外かすり傷』は14万部を突破。雑誌「サウナランド」は2021年のSaunner of the Yearを受賞。2022年『死なばもろとも』ガーシーを出版。2023年秋に著書『怪獣人間の手懐け方』(クロスメディア・パブリッシング)、『かすり傷も痛かった』(幻冬舎)を発売。

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