二宮和也「独立しても嵐」が及ぼす4者への重大影響 現役、退所者、業界、メディアはこう変わる
もし世界で成功できれば、金銭的なリターンが大きいのはもちろん、ソロ活動や元の所属グループへの注目度も上がるなど、可能性は無限大。韓国勢の快進撃によってアジア勢が欧米で勝負できることが証明されただけに、「ウチだけの力で成功させたい」「他事務所と利益を分け合いたくない」などと言っている場合ではないのです。
ようやく実力主義の健全な世界に
最後にもう1つ、二宮さんの独立が影響を及ぼしそうなのは、芸能界がようやく実力主義の健全な世界に変わりはじめたこと。
これまで芸能界は「奴隷契約」と揶揄されるほどタレントの自由が少なく、発言の権利がないことなどが問題視されながらも変わらずにいました。その関係性は、「芸能事務所がタレントの上に立ち、管理する」という主従に近く、対等に振る舞えるのはよほどの大物のみ。そのためタレントが不利な立場であるだけでなく、芸能事務所の力が強大化し、「タレント本人の実力より、芸能事務所の力が優先される」ようなキャスティングが続いてきました。
だからこそ前述したように、「所属タレントが本音で語り、会社批判とも取られかねないことも言える」という状態は健全に見えます。エージェント契約の選択や移籍の自由がタレント側に生まれた一方で、それが実現できるのかは、あくまで実力次第。たとえば、旧ジャニーズ事務所はエージェント契約の進捗状況をほとんど明かしていませんが、実力がある人ほど安易にエージェント契約を結ばず、最適な形を模索しているのではないでしょうか。
旧ジャニーズ事務所に限らず、実力に自信がある人や、所属事務所に不安・不満がある人は、独立、移籍、エージェント契約などの道を自ら選ぶことができる。一般企業では当然のことがようやく芸能界でもできるようになりつつあるのです。
さらに、芸能界が実力主義の健全な世界に変わることで、好影響を受けるのはタレントだけでなく、テレビ局を中心とするメディア、クライアント企業、広告代理店なども同様。事務所の力関係や配慮などは考えず、実力優先のオファーがしやすくなるでしょう。
実際、二宮さんに関しては、「旧ジャニーズ事務所と円満な関係を保ちつつも、独立してくれたほうが起用しやすい」という声が一部の業界人からあがっていました。その声も業界内で二宮さんの実力が認められているからであり、裏を返せば二宮さんがメディアや企業の期待に応える形で独立という道を選んだようにも見えるのです。
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