けんすう:もちろんある程度のクオリティーは必要ですが、1冊の本で100%の読者を満足させるのは難しい。
だから、刊行後にSNSで「ここってどうなんですか?」という読者からの突っ込みに応えるまでが本でいいんじゃないか、みたいな。
だから、僕はLINEのオープンチャットで、読者の「ここで詰まりました」「ここがわかりにくかったです」という疑問に答えています。
つんく♂:それって自分自身がカスタマーセンターになって、穴を埋めていく感じ?
それ、逆に気持ちいいですね。1冊の本をベースに、思考が広がっていく感じで……。
けんすう:無限に質問がきたらどうするのかと思われるかもしれませんが、読者の方が疑問と答えをまとめてくれたり、「この動画が参考になりますよ」「勉強会やりましょう」などと動いてくれたり。
読者同士でサポートしてくれるという、ありがたい現象も起こっているんです。
「ヒットが当たり前」というプレッシャーと戦うには?
けんすう:そうやって、本を買ってよかったと感じてもらえるとうれしいです。
そういえば、つんく♂さんは出す曲、出す曲「大ヒットを出して当たり前」みたいな時期が続きましたよね。「外したらどうしよう」みたいなプレッシャーってありましたか?