これまでは特別な家庭だけが受験すると思われてきた私立小学校では、「子どもの幼児教育に手をかけられる専業主婦家庭が有利」と言われてきた。しかし、それはもはや都市伝説になりつつあり、今では私立小学校に通わせる家庭の多くが共働き家庭となってきている。
背景には、共働きが当たり前になり教育費をかけられるゆとりが生まれたことや、子どもの教育への関心が高まっていることもあるだろう。
学校側も働く母親への理解が広がってきている。
平日の学校行事を減らし週末にして保護者共に参加しやすくしたり、PTAの仕事の負担を減らしたりと柔軟だ。また、給食、学童、習い事などを整備する学校も増えた。
給食提供でお弁当作りから解放される
私立小学校では、公立では当然の給食提供は残念ながら当たり前ではない。多くの学校がお弁当を日々持っていかなくてはいけないが、母親にとって朝のお弁当作りはかなりの負担になる。
そこで、栄養バランスの取れた給食を学校が提供してくれるのは非常に魅力的に映るだろう。給食を提供する下記の学校は一例だが、ほかにも週の半分は給食の学校や、基本はお弁当だが注文システムで給食を個別オーダーできる学校なども増えている。
女子校:雙葉小学校、東洋英和女学院小学部、東京女学館小学校、立教女学院小学校
男子校:立教小学校 など
また、働く親にとっての悩みの種は、子どもたちの放課後の過ごす場所だろう。
公立小学校の中に学童保育所が備わっていることが増えているが、そうした地元の公立学童に登録することもできる。しかし、ほとんどがその小学校の子どもたちの中で私立小から放課後に行くのは不安かもしれない。
そんなときには、近年増えている民営学童を活用する人が多い。電車やバス通学の私立小学校の子どもたちのために駅などまで迎えにきてくれたり、外部の習い事へ送迎してくれたり、昼食や夕食も出してくれるところも多く、働く親にとっては融通の利く民営学童は強いバックアップになるだろう。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら