「会社員しながら副業」を軽く考える人が陥る困難 政府は推進モードだが、副業は休息の時間を削る

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終身雇用で社員の面倒を生涯見ます、という会社は急速に消滅しつつある。同時に大変な勢いで、働き方のリスクを自己責任として労働者に丸投げする社会にもなっている。この現実に対し、ディストピア(暗黒郷)と言って顔を背けることはできず、向き合い続けるしかない。(週刊東洋経済編集部編『副業のススメ―週刊東洋経済eビジネス新書No.198』より引用、『週刊東洋経済』2016年10月29日号掲載)

2018年に実施された「働き方改革」は、2023年現在、「働かせ方改革」になっていないだろうか?

しかしそれでも、副業や兼業をしなきゃ食べていけない、あるいは、しなきゃやりたいことがやれない、という人は増えている。

だからこそ「ヘルシーに兼業するノウハウ」を知りたい

だとすれば、この連載で、私は問いたい。「どうすればヘルシーに兼業で働くことができるのか?」と。

泣きながら副業してる
本連載は隔週更新(予定)です。連載一覧はこちら

もう限界だ、と泣きながら働かずにすむように。ヘルシーに働きながら、副業・兼業をすることは、どのようなコツがあれば、可能になるのだろう? 

私はできなかった。ヘルシーな兼業なんて、無理だった。だからこそ知りたい。どうすれば、可能だったのだろうか?

本連載では、今後さまざまな兼業経験者にインタビューを実施する。そしてそのなかで筆者は、「どうすればヘルシーに兼業で働くことができるのか?」という問いの答えを、見つけてみたいのだ。

三宅 香帆 文芸評論家

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みやけ かほ / Kaho Miyake

1994年生まれ。高知県出身。京都大学大学院人間・環境学研究科博士前期課程修了。天狼院書店(京都天狼院)元店長。2016年「京大院生の書店スタッフが「正直、これ読んだら人生狂っちゃうよね」と思う本ベスト20を選んでみた。 ≪リーディング・ハイ≫」がハイパーバズを起こし、2016年の年間総合はてなブックマーク数ランキングで第2位となる。その卓越した選書センスと書評によって、本好きのSNSの間で大反響を呼んだ。『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社新書)、『人生を狂わす名著50』(ライツ社刊)、『女の子の謎を解く』(笠間書院)『それを読むたび思い出す』(青土社)など著書多数)。

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