企業の中途退職者を意味する「アルムナイ」。彼らに熱い視線を送る企業が増えている背景とは。
サラリーマン人生の終盤が見え始める50代。定年後は「リタイアしてゆっくり」なんて考えていては地獄まっしぐらだ。役職定年や、定年後再雇用で給料が激減してしまうからだ。週刊東洋経済10月28日号では「地獄の役職定年、定年後再雇用」を特集。定年後の給与や待遇といった現実、そして失敗しない55歳からの人生設計についてお伝えする。
9月下旬の金曜日の夜、みずほフィナンシャルグループ(FG)の建物では一風変わった交流会が開かれていた。中途退職した元社員と現役社員の集まりだ。
元社員の現在の勤務先は金融機関から商社、メーカーやコンサルティング会社まで幅広い。元社員たちはみずほ時代の思い出話を交えつつ、今の仕事内容を説明。現役社員も人脈づくりに励んでいた。
元は卒業生や同窓生を指す「alumni(アルムナイ)」は人事の領域では中途退職者を意味する。欧米企業ではアルムナイの交流組織は一般的だが、日本企業では近年急速に広がる。
背景には、人手不足や事業領域拡大による、社外でスキルを磨いたアルムナイを再び受け入れるカムバック採用へのニーズの高まりがある。みずほFGは2020年に立ち上げ、ネットワーク登録者は9月に1000人を超えた。
再就職初日から即戦力
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら