企業の中途退職者を意味する「アルムナイ」。彼らに熱い視線を送る企業が増えている背景とは。
9月下旬の金曜日の夜、みずほフィナンシャルグループ(FG)の建物では一風変わった交流会が開かれていた。中途退職した元社員と現役社員の集まりだ。
元社員の現在の勤務先は金融機関から商社、メーカーやコンサルティング会社まで幅広い。元社員たちはみずほ時代の思い出話を交えつつ、今の仕事内容を説明。現役社員も人脈づくりに励んでいた。
元は卒業生や同窓生を指す「alumni(アルムナイ)」は人事の領域では中途退職者を意味する。欧米企業ではアルムナイの交流組織は一般的だが、日本企業では近年急速に広がる。
背景には、人手不足や事業領域拡大による、社外でスキルを磨いたアルムナイを再び受け入れるカムバック採用へのニーズの高まりがある。みずほFGは2020年に立ち上げ、ネットワーク登録者は9月に1000人を超えた。

![週刊東洋経済 2023年10/28号(地獄の役職定年・定年後再雇用)[雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/51p1TikTsgL._SL500_.jpg)


















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