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定年後に給料大幅減で火の車「悲惨な家計簿」 エリート会社員、大学教授の家計も赤字転落

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定年で収入が減少、大変な状況に追い込まれたケースをご紹介しよう。

家計簿を見てショックを受ける夫婦のイラスト
(イラスト:奈良裕己)

特集「地獄の役職定年・定年後再雇用」の他の記事を読む

サラリーマン人生の終盤が見え始める50代。定年後は「リタイアしてゆっくり」なんて考えていては地獄まっしぐらだ。役職定年や、定年後再雇用で給料が激減してしまうからだ。週刊東洋経済10月28日号では「地獄の役職定年、定年後再雇用」を特集。定年後の給与や待遇といった現実、そして失敗しない55歳からの人生設計についてお伝えする。
週刊東洋経済 2023年10/28号(地獄の役職定年・定年後再雇用)[雑誌]
『週刊東洋経済 2023年10/28号(地獄の役職定年・定年後再雇用)[雑誌]』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

家計相談「マイエフピー」を運営する家計再生コンサルタントの横山光昭氏の元には、役職定年や定年で家計が火の車になった人からの相談が相次いでいる。

・CASE1|役職定年で年収3割減 メタボ家計で赤字転落

「役職定年を迎えて給料が減ってしまい、家計が赤字に陥ってしまった。どうすればいいでしょう」

今春、大手マスコミに勤務する斎藤卓也さん(57・仮名)は、奥さん(54)を伴い、深刻な表情で相談に来た。

これまでは月収が50万円と高く、毎月の支出は十分賄えていた。しかし、57歳になって役職定年を迎えると、給料は3割減の34万7000円となり、家計が赤字に陥ってしまったのだ。

家のことは奥さんに任せきり

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