サラリーマン人生の終盤が見え始める50代。定年後は「リタイアしてゆっくり」なんて考えていては地獄まっしぐらだ。役職定年や、定年後再雇用で給料が激減してしまうからだ。週刊東洋経済10月28日号では「地獄の役職定年、定年後再雇用」を特集。定年後の給与や待遇といった現実、そして失敗しない55歳からの人生設計についてお伝えする。
人事制度を「ジョブ型」に移行させる企業が相次ぐが、「メンバーシップ型」の要素を残している企業も多い。「メンバーシップ型」と「ジョブ型」の2つの言葉の生みの親である濱口桂一郎氏は、現状をどう見ているのか。
──2年前の著書では、ジョブ型をめぐる誤解を指摘しました。
一部のメディアがメンバーシップ型、ジョブ型を正しく理解せず、「日本はこれからジョブ型で行くしかない」という論調だったことへの憤りもあり、本を書いた。極端な論調はだいぶ落ち着いてきた。
「いいとこ取り」は容易ではない
──ジョブ型を導入する企業はだいぶ増えました。
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