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40代の銀行員の男性は、同年代の同僚が集められた会議室で、先ほどからうんうんとうなっていた。人事担当者に与えられたペーパーを埋めろと言われたのだが、ペンが進まなかったからだ。ペーパーの趣旨は「人生の棚卸し」だ。
「書ける内容など何もないのに、いったい何をどう書けばいいというんだ」
気ばかり焦って、額には汗がにじむ。ほかの参加者たちはどうだろうと周囲を見回すと、同じように固まっていた。しばらくして、人事担当者の「そこまで」との声が会場に響くと、皆一様にため息をついていた。
40代中頃で「たそがれ研修」
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