「保育園児の体調不良」親が知っておきたい多重策 いざという時の病児保育を使うにはどうすれば?

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施設型と訪問型、それぞれの特徴をまとめました。

施設型(医療機関併設型、保育園併設型)

<特徴>
家庭で保育できない病児・病後児を、病院や保育園に併設された「病児(病後児)保育室」で保育士や看護師など専門のスタッフが一時的にお世話をする。

<事業者>
主に自治体

<スタッフ>
・保育士:子ども約3人につき1人以上
・看護師等:子ども約10人につき1人以上

<料金>
1日2000円前後

<メリット>
・利用料金が安い
・在宅ワークの人も利用しやすい
・医療機関併設型は医療者が常駐していて安心

<デメリット>
・自宅から遠いと親子とも負担が大きい
・定員が少なくすぐ満員になることも
・利用するまでの要件が厳しいことも

訪問型のメリット、デメリットは?

訪問型

<特徴>
病児の自宅に専門のスタッフが訪れて保育を行う。事業者に依頼し所属するシッターが派遣される方法と、マッチングサイトを通じてシッターに直接依頼する方法がある。

保育園一年生
『保育園一年生』(サンマーク出版)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

<事業者>
主にNPO法人、ベビーシッター会社など

<スタッフ>
子ども1人に対し1人の保育スタッフを派遣(※サービスによる)

<料金>
サービスにより異なる

<メリット>
・病児を自宅外へ連れ出す必要がない
・マンツーマンで見てくれるので、子どもが楽しめる
・100%対応、受診可能などサービスの選択肢が幅広い

<デメリット>
・施設型に比べると高額
・信頼の置ける事業者を見極める力がより必要
・サービス対象エリアが限られる

駒崎 弘樹 認定NPO法人フローレンス会長

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こまざき ひろき / Hiroki Komazaki

認定NPO法人フローレンス会長。2005年日本初の「共済型・訪問型」病児保育を開始。10年に「おうち保育園」、14年に障害児保育園「ヘレン」を開園。厚生労働省「イクメンプロジェクト」推進委員会座長、こども家庭庁「子ども・子育て支援等分科会」委員、「こども誰でも通園制度(仮称)に関する検討会」委員等の公職を兼任。近著に『政策起業家「普通のあなた」が社会のルールを変える方法』(ちくま新書)。

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