リスキリングが「続かない人」に足りない4つの視点 習慣化を導く「ワークライフインテグレーション」

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

例えば、ゑびや(三重県伊勢市)の代表で、食堂向けにITソリューションを提供するEBILAB(エビラボ、伊勢市)の社長でもある小田島春樹さんは、従業員のリスキリングのためには「学ぶことを主業務に変える経営者の決断」と「その決断をするためのゴール設定」が大事と話しています。

同社では外部からエンジニアを採用せず、当時店長だった人にゼロから知識を学んでもらい、後のCIO(最高情報責任者)になる人材を育てました。勉強中は他の業務を一切させず、学ぶことを業務にしたそうです。

勉強する従業員に対して、とくに課題を設定するようなことはなく、学んだことを実務に生かしてもらったといいます。本人のやる気と興味、そして会社のサポートがあれば、非エンジニアでもDX人材になれる好例だといえます。

「ワークライフインテグレーション」を考える

子育てや介護など、プライベートな状況でなかなか時間が取れない場合は、そもそも「ワークライフインテグレーション」について考える必要があるかもしれません。

(出所:『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』)

ワークライフインテグレーションとは、仕事とプライベートを統合するといった意味です。これまでのような「仕事かプライベートかのどちらかを選ぶ」といった二者択一ではなく、「仕事もプライベートも24時間の中に生かす」とする考え方です。

別の言葉では、「ワークライフハーモニー」ともいわれます。この考え方が、リスキリングでは重要になると思います。

時間を捻出できても、持続することができなければリスキリングで効果を上げることは難しいでしょう。ここでは効果的な時間の使い方や、持続するための工夫について紹介します。

2018年に発行されベストセラーになった『Atomic Habits』(邦題『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』/パンローリング)には、学びを習慣化する5つのコツが書かれています。

次ページ習慣化に必要な「アイデンティティ」
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事