あきらめない!大人になっても身長は伸ばせる キーワードは「代謝」「成長ホルモン」「骨格」

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成長期が終わりを迎える17〜18歳になると、軟骨芽細胞の働きがしだいに衰え始め、軟らかい軟骨層が硬い骨に変わっていきます。やがて骨端線が閉じて軟骨層がなくなると、骨の成長が止まり、身長はその時点で止まります。

それでは、成長期を終えると、身長がこれ以上伸びることはないのでしょうか。医学的には、それが定説となっていますが、私は3つの理由から「大人になっても身長が伸びる可能性はじゅうぶんにある」と考えています。

大人になっても身長が伸びる3つの可能性

まず1つめの理由は、「骨端線が閉じても、骨全体に散らばっている骨芽細胞の働きによって骨全体がランダムに伸びる」という説があることです。

骨は、軟骨をへて骨に置き変わるものと、骨芽細胞によって直接形成されるものとによって形成されています。したがって、軟骨芽細胞がなくなっても、身長が伸びる可能性はあるのではないかと考えられるのです。

2つめの理由は、「骨が全体的に大きくなることがある」からです。

前述したように、身長に直接的に関係する骨は、脊椎、大腿骨、脛骨、腓骨で、これらが縦に伸びることによって、身長は伸びます。しかし、私たちの体は206個もの骨で構成されています。脊椎、大腿骨、脛骨、腓骨以外のさまざまな骨が、たとえ縦に伸びなくても全体的に大きくなれば、その結果として身長が高くなると考えられます。

3つめの理由は、「骨格の改善で伸長効果が望める」からです。

パソコンやスマホを操作している時間が極端に長い現代人は、慢性的な運動不足のために全身の筋力が不足しています。筋力が不足した状態でパソコンやスマホの画面を見るために前かがみの姿勢を続けていると、頭が前方に傾いて肩も内側に巻く「巻き肩」になります。すると、背中が徐々に丸まってネコ背になります。ネコ背になると、固く萎縮した大臀筋やハムストリングスに引っぱられて、本来は垂直に立っているべき骨盤が後傾して、ネコ背が固定してしまいます。

(『身長は伸びる!──子どもはもちろん!大人になっても』より)

その逆に、骨盤が前傾している人も多くいます。とくに、腹筋や大腿四頭筋が衰えて固く萎縮すると、骨盤がそれらに引っぱられて前傾します。すると、内転筋(ないてんきん)も衰え、ひざが外側に開いてO脚になります。

こうしたネコ背やO脚を柔道整復の手技で改善して、脊椎や脛骨、腓骨が真っすぐ伸びれば、その分、身長は伸びるわけです。

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