また、一見、ムダなやり方に見えても、「実は深い理由がある」場合もあります。そういったときは素直に教えを請いつつ、相談しながらベストな方法を探るとよいでしょう。
なお、やり方以前の問題で、「そもそも仕事が多すぎる」というのもPTAが嫌われる大きな理由のひとつだと思いますが、これについては前回詳しく書きましたので、そちらをご参照ください。
ウェットな人付き合いに巻き込まれる?
数年前に「無縁社会」という言葉が流行しました。この言葉に表されるように、今は「人間関係そのものが忌避されている」ことも、PTAが嫌われる要因ではないかと思います。
PTAに限らず、人付き合いはどんな場でもややこしいものです。気の合わない人がいたり、行き違いがあったりすれば、面倒に感じて断ち切ってしまいたくなります。
特にPTAは、職場やサークルなどと違って、趣味も生活環境も年代も異なる、共通点の少ない人たちが集まります。そのため、関係を築くのが難しそうに感じられ、最初から「かかわりたくない」と思う人が多いのではないでしょうか。
でも、実際にかかわってみれば「意外と楽しい」と感じる人が多いのもPTAの特徴です。みんな同じ地域に住んで、同じ学校に子どもを通わせる保護者ですから、実際に話をしてみれば、思ったよりも「壁はない」ことに気づくのでしょう。
PTAがなければ知り合えなかったであろう人と知り合うことができ、「かかわってよかった」と感じる人も多いのです。
ストレスを回避するため、人間関係そのものを回避してしまうと、そこから得られる楽しみも手放すことになってしまいます。必ずしもPTAでなくてもよいと思いますが、なんらかの保護者同士のつながりをもっておくことは、悪くないのではと思います。
運が悪ければ、気の合わない人と当たったり、ほかの人と意見が食い違ったりして、ストレスを感じることもあるでしょう。そんなときは、ほどほどに距離を置いて、そっとフェードアウトしたっていいと思います。無理をする必要はありません。
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