PTAが忌み嫌われる「3大原因」はこれだ! なぜか横行する「無理」と「無茶」

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また、一見、ムダなやり方に見えても、「実は深い理由がある」場合もあります。そういったときは素直に教えを請いつつ、相談しながらベストな方法を探るとよいでしょう。

なお、やり方以前の問題で、「そもそも仕事が多すぎる」というのもPTAが嫌われる大きな理由のひとつだと思いますが、これについては前回詳しく書きましたので、そちらをご参照ください。

ウェットな人付き合いに巻き込まれる?

●嫌われる理由3 人間関係そのものが忌避されているから

数年前に「無縁社会」という言葉が流行しました。この言葉に表されるように、今は「人間関係そのものが忌避されている」ことも、PTAが嫌われる要因ではないかと思います。

PTAに限らず、人付き合いはどんな場でもややこしいものです。気の合わない人がいたり、行き違いがあったりすれば、面倒に感じて断ち切ってしまいたくなります。

特にPTAは、職場やサークルなどと違って、趣味も生活環境も年代も異なる、共通点の少ない人たちが集まります。そのため、関係を築くのが難しそうに感じられ、最初から「かかわりたくない」と思う人が多いのではないでしょうか。

でも、実際にかかわってみれば「意外と楽しい」と感じる人が多いのもPTAの特徴です。みんな同じ地域に住んで、同じ学校に子どもを通わせる保護者ですから、実際に話をしてみれば、思ったよりも「壁はない」ことに気づくのでしょう。

PTAがなければ知り合えなかったであろう人と知り合うことができ、「かかわってよかった」と感じる人も多いのです。

ストレスを回避するため、人間関係そのものを回避してしまうと、そこから得られる楽しみも手放すことになってしまいます。必ずしもPTAでなくてもよいと思いますが、なんらかの保護者同士のつながりをもっておくことは、悪くないのではと思います。

運が悪ければ、気の合わない人と当たったり、ほかの人と意見が食い違ったりして、ストレスを感じることもあるでしょう。そんなときは、ほどほどに距離を置いて、そっとフェードアウトしたっていいと思います。無理をする必要はありません。

大塚 玲子 ノンフィクションライター

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おおつか れいこ / Reiko Otsuka

主なテーマは「いろんな形の家族」と「PTA(学校と保護者)」。著書は当連載「おとなたちには、わからない。」を元にまとめた『ルポ 定形外家族』(SB新書)のほか、『PTAでもPTAでなくてもいいんだけど、保護者と学校がこれから何をしたらいいか考えた』(教育開発研究所)『さよなら、理不尽PTA!』(辰巳出版)『オトナ婚です、わたしたち』(太郎次郎社エディタス)『PTAをけっこうラクにたのしくする本』(同)など。テレビ、ラジオ出演、講演多数。HP

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