スタートアップは社会や未来の課題解決を志向する。そのため、成長すればするほど、課題は解決され、人類や生活にイノベーションを起こす可能性も高まっていく。ひいては国家の競争力にもつながっていく。金銭的な期待と社会への貢献が連動する、僕にはよほど純粋な働き方のようにも思われる。
早い段階からスタートアップにジョインできれば、ビジネスによる成長を心から楽しみ、キャリアはより最高のストーリーになりやすいはずだ。
決してアメリカンドリームの話をしているのではない。
日本人が、日本国内におけるキャリア設計であっても、可能になっている環境が広がっているのだ。しかも、この状況はバブルのように儚くなくなってしまうものでもなければ、博打のように危ういものでもない。
政府は、「スタートアップ5か年計画」として、国策としてスタートアップに注力する姿勢を決めたわけであり、この大きな時代の流れは止まらない。
日本は国家としての危機に直面し、経済競争にも負けている。それなのに新たなリーダーが次々と生まれていないのは、こういった状況に多くの人が気づけていないからだろう。これも「知らない悪」の一つだ。
あの巨大企業も同じ人間がつくったもの
多くの日本人が日本経済はまだまだ強いと勘違いしている。気づいていないから、自分がやらなくてもいいと思ってしまっている。
経済的な「負け」を認識できておらず、仮に認識した人であっても、最初から自分たちには世界に通用する企業やサービスはつくれないと諦めている。
たとえば、GAFAM(Google、Apple、現Meta・旧Facebook、Amazon、Microsoft)のようなビッグテックは、自分から遠い存在だとも感じている。でも、それは違う。
GAFAMだって同じ人間がつくったものだ。同じように生まれ、後天的に学んだ内容もそれほど変わらないはずなのに、働く日本人の多くが「自分たちはダメだ」と思い込んでしまっている。
GAFAMだけではない。ソフトバンクも、Yahoo!も、DeNAも、GREEも、あらゆる会社は自分と同じ人間の「誰か」が真摯に学び、目標を据えて怠惰を超え、素晴らしい仲間と時代を歩みながらつくったものに他ならない。
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