たとえば、初期のスタートアップに参画した社員に、会社が株式全体から0.1%のストックオプションを付与していたとする。
日本は上場時のバリュエーション(企業価値)が2021年の初値ベースで平均250億円だったから、単純に計算しても株式報酬は2500万円の価値になる。
当然、役職や働きによってストックオプションの付与率がさらに高ければ、それに応じて資産は一気に増えていく。
あくまで、これは「初値ベース」であって、あなたの働き次第で企業がさらに大きくなれば、株価もより高まり、手にしているストックオプションの価値も向上していくのだ。
しかも、社会や未来の課題解決を掲げるスタートアップが多いからこそ、仕事を通じて人類の現在と未来に貢献でき、さらには自己実現にも近づけるかもしれない。
イーロン・マスクは象徴的な人物
スタートアップ的キャリアの象徴的な人物は、イーロン・マスクだろう。
彼がオーナーを務める電気自動車メーカーとして知られる「テスラ」の時価総額は、一時期、1兆ドルを超えたこともある。
ほかにも、宇宙関連事業の「スペースX」のオーナーでもあるが、こちらの企業価値は1400億ドルともいわれる。テスラができたのは2003年、スペースXは2002年だ。わずか20年足らずで、これだけの企業を彼はつくりあげてきた。
自分がやりたいことで仲間を募り、投資家からお金を集めれば、イーロン・マスクのようなビッグプロジェクトに挑戦できるチャンスは誰にも与えられている。
企業価値が爆発的に増えれば、そこで働く社員の懐も潤っていく。すでにストックオプションが付与されている社員の中には、日本円にして数百億円以上の個人資産を持っている人もいる。
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