最近「投資で『FIRE』を目指す」という一部の投資家たちの考えに、疑問を持つことがある。
FIREを目指すのにインデックスファンドは効率が悪い
例えば、収入の一部を全世界株式に連動するインデックスファンドに投資することは、お金の有効な利用方法として大いに好ましいことだ。だが、それで「FIRE」(早期退職して、株や不動産などの収入を主体に暮すこと)を目指すには効率が悪い場合が多いと思う。
目指すFIREの規模にもよるが、例えば50代でFIREを感じる資産を形成できたとしても、それはすでに「アーリー」ではないし、それまでに不自由な働き方をしているのであれば「お金に縛られない人生」というFIREの趣旨にかなった人生だとは思えない。
一方、私事で恐縮ながら、この4月に息子が大学に入ったので、そのお祝いと、親から子供への感謝、これまでの育児方針の説明、今後への期待などをつづった長文の手紙を書いた。
その中で十数行、「これからは株式とうまくつきあうことが有利に稼ぐコツだ」という趣旨の話を書いた。経済評論家の父としては、本業の話を少しだけ付け加えたくなったのである。
この顛末をnoteというサービスに書いたところ、もう少し具体的に教えてほしいという声を複数の読者からもらった。
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