例えば、典型的な若いサラリーマンは、大きな人的資本と、まだ小さな金融資産を持っている。
ここで、せっかく使える人的資本を工夫のないままに放置しておいて、金融資産でだけリスクを取って小さなFIREを目指すという行為のバランスの悪さと、目的に対する効率の悪さは、何ともイケていない。
「株式性の報酬」に近づき、何度もトライせよ!
これで達成できるFIREのスケールはたかが知れているし、初老になってFIREを達成しても、そもそも、それはFIREでないし、そのときまでに人生の自由の大きな部分を失っている。
若者が学生なら、学生時代から起業に関わるチャンスを模索するといいし、就職の際には株式性の報酬をよく考えるべきだ。20代ですでにサラリーマンになっていたら、転職・副業などを含めて、「株式性の報酬」に近づくチャンスを試すといい。
肝心なのは、失敗しても借金が残らない形で、何度も試すことだ。
なお筆者は、息子に大いにお金を稼いでほしいとは少しも思っていない。目的に行動が合致しない「気が利かない人生」を歩んでほしくないと思っているだけだ。
だが、お金は時に助けになるから、稼げるときに効率よく稼いでおくのは悪くない。必要なときに、必要なお金をひねり出すことができる甲斐性を持っていてくれたら十分ではある。ともかく、効率の悪いことはするな。
息子よ、理解したか?
(本編はここで終了です。次ページは競馬好きの筆者が週末のレースを予想するコーナーです。あらかじめご了承ください)
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