バランスシートの項目に「種」「酸素」が載る!?会計学者が大胆予測、お金より「水」「土壌」の資産価値が高くなる近未来の経済
会計で記録される「希少財」とは何か
「宇宙の会計」では、「帳簿に何を記録すべきか」という、会計の対象自体が変わる可能性があります。そこで、まずは現在の会計で何が帳簿に記録されているのかを見てみましょう。
経済学では、物質的もしくは精神的に何らかの効用を持つものを「財」と呼びます。
ただし会計はすべての「財」の動きを記録するわけではありません。会計が対象にするのは、「希少性のある財」のやりとりです。
「希少資源」という言葉もあるので、「希少財」はちょっと誤解を生みやすい言葉かもしれません。
ここでいう「希少性」とは、「財に対する需要に対して供給が無限にはない」という意味合いです。それを専門的には「希少財」もしくは「経済財」などと呼びます。
たとえば空気は、私たちが生きるのに不可欠な大きな効用を持つ「財」ですが、地球上ではいまのところ需要に対する供給が無限に存在するので、希少性はありません。こういう財のことを、(希少財に対して)「自由財」と呼びます。
一方、たとえば石油や石炭の埋蔵量は無限ではありません。したがって、こちらは「希少財」です。
両者のいちばん大きな違いは、お金で売買するか否かです。空気はタダでいくらでも手に入りますが、石油や石炭はお金で買わなければ手に入りません。
つまり会計で記録されるのは、「お金で売買できる財」のやりとりです。
たとえば食品会社が材料として購入する砂糖や塩なども「希少財」ですから、レアアースなどを思い浮かべる「希少資源」とは、ニュアンスがかなり違います(英語では希少資源を「rare resources」、希少財を「scarce goods」といいます)。



















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