「業界地図」見方・使い方④ 「比べて読む」方法とは? 過去10年で伸びた会社・伸びなかった会社の違いを知ろう

※この記事は会社四季報オンラインにも掲載しています。
皆さん、こんにちは。『業界地図』編集部です。
第4回では、昔の業界地図と今の業界地図を比べて変化を読み取り、今後の未来を推測するという「比べて読む」方法についてお話しします。
今回は、2016年版という10年前の業界地図と最新版を比較しました。さまざまな業界の中で、大きく伸びた企業と、そうではなかった企業を比較することで、何があったのかを見ていきましょう。
自動車業界の10年

まずは自動車業界です。世界の自動車メーカーを比べてみると、2016年版で販売台数世界首位だったのはトヨタ自動車、2位はドイツのフォルクスワーゲンでした。
10年後も1位と2位は変わらず、特徴的なのは販売台数がほとんど伸びていないことです。一方で、売上高はトヨタが76%増加、フォルクスワーゲンはほぼ2倍近くに成長しました。業界大手だけではありません。マツダやSUBARU、スズキなども6割近く売上高を伸ばしています。
一方で伸び悩んだのは日産自動車です。日産は10年前よりも販売台数を大幅に減らしたほか、売り上げは11%増にとどまりました。

トヨタやフォルクスワーゲンは台数が横ばいで、売上高が2倍近くに増えた、ということは1台当たりの平均単価が大幅に伸びた、ことが要因と考えられます。最近、価格の安いクルマが減ったり、高額なSUV(スポーツ多目的車)やハイブリッド車が増えた。また為替の影響などが考えられます。
近年、業績不振が伝えられる日産ですが、こういった指標面でも苦戦が鮮明となっています。


















