眺めるだけ「目がよくなるまちがいさがし」の効用 「手元=近く」ばかりを見ずに「遠くを見る」意味

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では、答えを見てみましょう。

① 左上の黄色の輪っか
② 左下の緑の毛先
③ 真ん中より少し左の薄青と緑の交わり
④ 真ん中より少し右上の薄青の交わり
⑤ 右下の薄青とピンクの交わり

に違いがあります。

まちがいが見つからなくても問題なし

少し難しく感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、安心してくだい。まちがい自体がひとつも見つからなくても全く問題ありません。なぜなら、まちがいを探す時の目の動き自体が、目にいい効果をもたらすからです。

目がよくなるまちがいさがし
『目がよくなるまちがいさがし』(サンマーク出版)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

このまちがいさがしを7日間実践した40代の女性からは、「目の疲れを感じた時に取り組むと、視界も頭もクリアになります。7日くらい続けてみたら視力が0.1上がりました」という声が寄せられました。(もちろん効果には個人差があります)

「遠近、上下左右を見ること」、そして「まちがいを探すこと」は、同時に脳の視覚中枢を使っていることにもなります。

つまり、このまちがいさがしは、目と脳を両方鍛えることができるということです。

パソコンやスマホばかりで、遠くを見たり、あちこちに視線を配らせたりすることが少なくなった現代だからこそ、仕事の休憩中や、休日の暇ができた時などにこのまちがいさがしを実践いただき、疲れた目をリセットしていただければと思います。

林田 康隆 眼科専門医

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はやしだ やすたか / Yasutaka Hayashida

医学博士、日本眼科学会認定眼科専門医。医療法人社団康梓Y’sサイエンスクリニック広尾理事長・院長。兵庫医科大学医学部医学科卒業、大阪大学大学院医学系研究科博士課程修了。大阪大学および米国フロリダ州マイアミ・オキュラーサーフェスセンターにて、眼表面の再生医療を中心とした幹細胞研究に携わる。現在、東京では再生医療を中心に、大阪・名古屋では白内障手術や眼瞼手術、緑内障・硝子体手術などに取り組み、メディアにおいても活躍中。著書・監修書は『1日1分見るだけで目がよくなる28のすごい写真』(ともにアスコム)、『見るだけで目がよくなるガボールパッチ』(ともに扶桑社)など多数。

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