夏休み明けに気づきたい「子どもの心」の揺れ動き 子どもの声なき声が読み取れる3つの典型表情

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3つめの表情は、こちらです。

(写真提供:空気を読むを科学する研究所)

鼻にしわが寄せられているのがわかります。これは、嫌悪表情です。どんなときに嫌悪表情をするでしょうか。

もちろん、嫌なときです。

「学校の成績はどう?」

「ちゃんと宿題出しているの?」

「好き嫌いしないで何でも食べなさい」

など、親に干渉されることを嫌がる子どもはいますが、過度な干渉でなければ、上記のような言葉に子どもが嫌悪表情を見せてもそれほど気にすることはないでしょう。

ポジティブな言葉と同時に出てきたら注意

問題は、言葉と表情が合っていないときや、何でもない話で嫌悪表情が見られるときです。

言葉と表情が合っていないとは、言葉では「楽しい」「嬉しい」のようにポジティブな言葉を発しているにもかかわらず、表情は嫌悪というネガティブを生じさせているときです。自分の気持ちとは裏腹なことを言葉にしているわけですので、注意する必要があります。

例えば、中学を受験する子が、「勉強は楽しい」と言いつつも、嫌悪表情を見せたら、本心では辛いのかもしれません。辛いけど耐えられるならば、よいかもしれませんが、あまりに嫌悪表情が生じるようでしたら、子どもの心を守るために、受験校の見直し、受験そのものの中止が必要かもしれません。

何でもない話での嫌悪表情とは、例えば、子どもが、L君、M君、Iちゃんと遊んだ話をしているとき、L君の話のときだけ嫌悪表情が見られるようなときです。L君との間に嫌悪を抱く出来事があるのかもしれません。

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