夏休み明けに気づきたい「子どもの心」の揺れ動き 子どもの声なき声が読み取れる3つの典型表情

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次の表情は、こちらです。

(写真提供:空気を読むを科学する研究所)

唇を一文字に結んでいるのがわかります(下を向いているのは、実験撮影時、手元の資料に目を落とすため生じた動きで、感情とは関係ありません)。どんなときにこの表情をするでしょうか。

一文字に唇を結び、押し黙っているのはなぜか?

よくあるのは、勉強中。あるいは、会話中、押し黙ったとき、質問に答えるまでの間などです。

この表情は、熟考です。正確には、認知的に負担を抱えているときの表情です。認知的負担とは、普通に考えている状態よりも、もっと考えているとき、いわば、頭がいっぱいいっぱいのときの状態をいいます。

勉強中、「この問題、どう解くのかな」と思い、熟考。普通は、眉が引き下げられ眉間にしわが寄ります。考えても考えても解けない。こうなると認知的に負担を抱える状態になり、唇を一文字に結ぶ表情として生じます。

勉強中、熟考を見たらヒントを出してあげるとよいかもしれません。会話中、押し黙りながら、熟考しているのを見たら、こちらも話すのを止め、様子をみてください。

単にこちらの話についていけていないだけなら、話すスピードを緩める、丁寧に説明し直す、「何かわからないことある?」と質問してみる。「今日、L君と何して遊んだの?」という質問に熟考しているのを見たら、L君との間に何かあったのかもしれません。L君との関係を気にしてみてもよいかもしれません。

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