この資格があれば子育て中もバリバリ働ける ベンチャー2社が新しい仕掛け

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「知り合いから、栄養士の資格を持っているなら聞いてみたら」と教えてもらい説明会に参加したのですが、職場や家族に負担をかけずにできるので、自分の生活にぴったりはまると思いました。栄養士の資格を活かしていないことに、ちょっと心残りもあったんですよね」

子育てをしながらできる栄養士の仕事との出会い

そう語るのは、現在6人の食事指導を行っている高橋亜紀さんだ。

「母親が管理栄養士ということもあり、短大で取ったのが栄養士の資格でした。特別養護老人ホームに就職し、爪も短く髪もしばってという生活を送っていたのですが、もともとファッションに興味がありその分野で働きたいという思いが募りまして。2年後にアパレル会社に転職しました」

ファッションビルのショップで販売の仕事に取り組み店長に昇格。2人目の出産後も店長として復帰したが、仕事と家庭の両立という壁に直面した。「以前のように働けないので、お店に迷惑をかけてしまう。夫もサービス業の仕事ということもあり、両親などへの負担が重くなることにも心苦しさを感じていました」

そんな中で出会ったのが、「ぴったりはまる」と思ったフィンクルーの仕事だ。

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通勤や休憩時間を使って栄養指導を行う高橋亜紀さん(左)スタンプを使いながら評価、指導を行っている(右)

具体的には、担当する客から送られてくる毎食の写真などに対して、1時間以内をメドに評価とコメントを返信するというもの。

朝夕の通勤時や昼休みなどを使い、スマホがあればどこにいてもできるので、販売の仕事とも両立可能。客が60日間のプログラムを卒業すると、報酬(ライトプランは基本報酬9000円+インセンティブ最大6000円、高額のパーフェクトプランは基本報酬2万5000円+インセンティブ最大1万5000円)が支払われる仕組みだ。

高橋さんは店長の職を辞し時短正社員に切り替えて働いていたが、フィンクルーの仕事が軌道に乗った今は、パート契約で働いている。最初のころは、店長でなくなったことにやりがいを感じられずつらかったというが、「今は栄養指導の仕事が増えているので大丈夫。アパレルの仕事も栄養指導の仕事も、お客さんが喜んでくれる姿が見えるところにやりがいがあります。10人は担当できると思っていますし、管理栄養士になりたいという希望も出てきました」と意欲を燃やしている。

大学卒業後、聖路加国際病院などで小児科専門医としてのキャリアを築いてきた中川真智子さん。2010年にひとり目を出産し、5カ月後に常勤で復職したが、その1年後には二人目の妊娠が判明し、当時携わっていたNICU(新生児集中治療室)で働き続けることに困難を感じて二人目出産後の復職を断念した。

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