勉強を「楽しめない人」「楽しめる人」の決定的な差 「その瞬間」を味わえた人だけが知っている条件
この質問に対しては、今度は逆に70%以上の人が「いいえ」と答えました。つまり、東大生の多くは、もともとは勉強があまり楽しめていなかったのに、受験勉強を通して、勉強が楽しいと思えるようになったわけです。
どうしてそんなことが起きるのでしょうか? そしてどうすれば、勉強が楽しくなるのでしょうか?
2種類の「勉強の楽しさ」
僕は、まず1つの仮説として、勉強が楽しくなる瞬間というのは、「パズル的」なものと「思考的」なものに分かれるのではないかと考えています。パズル的なものは「答えがハマる瞬間」が楽しく、思考的なものは「答えを考える瞬間」が楽しいのではないか、という仮説です。
まずはパズル的のほうですが、まさにパズルのように「答えがハマる瞬間」が訪れると、僕たちは勉強を楽しく感じます。
たとえばナンプレを知っていますか? 9×9のマス目があって、タテ9マス・ヨコ9マス・各3×3のブロックが1から9までの数字をそれぞれひとつずつ含むように、数字を埋めていくというゲームです。
このゲームは、「ここに3が入るんじゃないか」「こっちには8を入れれば成立するはず」とパズルを当てはめていって、すべてがうまくいったときに「楽しい!」と感じられるというものです。
与えられた情報を組み立てていき、その結果として答えが1つに定まっていくのが楽しい、というのは、他のパズルでも言えることですね。
ジグソーパズルでも、複数のパズルのピースを組み合わせて1つの絵を作りますが、やはり楽しいのは複数のバラバラのピースが1つの絵になっていく過程と、ジグソーパズルが完成したときの満ち足りた気分でしょう。
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