大学の「推薦入試」受かる子・受からない子の差 合否の決め手になるのは何か?徹底解説する
現在は一般入試が6割ですので、その数字が逆転するということです。早稲田大学といえば、やはり一般入試で合格する人が多いイメージがありますよね。それが逆転するわけですから、そのインパクトは大きいです。
現在でも法政大学は30パーセント以上が選抜入試ですし、それ以外の有名大学・MARCHや関関同立でも枠が増えているのが現状です。東大にも100人程度の枠があります。
ということで、選抜入試はこれからの時代の入試のスタンダードになる可能性があるのです。
そんな選抜入試は、どのような対策が求められるのでしょうか?
選抜入試は、「相性の入試」と呼ばれることがあります。その大学・学部の求める人物像を理解して、その人物像に合っている学部を選び、時には自分を適合させる必要があるわけです。
ほぼ同じ条件の子でも明暗わかれる
例えば、こんな2人を想定しましょう。これは実際に「クラウドセンバツ」という塾に通っていた生徒の実例を参考にして作成したものです。
Bさん 評定は3.5程度、英検準1級、水泳部の大会でそこそこの結果を残しているが、全国レベルのものではない
要するに、2人ともほとんど同じような条件だと思ってください。この2人ともが同志社大学に受験をしたのですが、片方は合格することができて、片方は不合格になってしまいました。
「同じ条件であるにもかかわらず、同じ大学を受験して、片方が受かって片方が落ちる」というのは、一般入試ではあまり考えられないことかもしれませんが、実は選抜入試ではザラにこういうことが発生します。
この2人の違いは、受験した学部です。
Aさんは、「スポーツ健康科学部」を受験しました。対して、Bさんは「心理学部心理学科」を受験しました。これによって合否が分かれたのです。
【2023年8月25日18時40分追記】初出時、Bさんの学部名について事実と異なる部分がありましたので、上記のように修正しました。
「え?そんなに学部によって違いなんて生まれるの?」と思った人もいるかもしれませんが、大きな違いがあります。まず惜しくも不合格になってしまったのは、「スポーツ健康科学部」を受験したAさんでした。
部活動をやっているのだから「スポーツ健康科学部」のほうがいいような気がしますが、実はアドミッション・ポリシーを読んでみると、「優れたスポーツ競技成績」かつ「英語によるコミュニケーション能力」が求められている、と書かれていることがわかります。
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