【蜂刺され】アナフィラキシー死から身を守る術 アウトドアでは注意「刺されないポイント」3つ

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■蜂刺されで、注意が必要な職業は?

蜂刺されによるアナフィラキシーで特にリスクが高いのが、山中などで仕事を営む人たちだ。

「林業に携わっている人、電気工事や、ゴルフ場で働いている人は注意が必要です。年齢はどちらかというと高齢者が多く、男性が圧倒的に多いです。職業環境が理由でアレルギー疾患が生じることを、『職業性アレルギー』と呼んでいます」(海老澤医師)

上記の職業以外でも、山中でのBBQやハイキングでは蜂に遭う可能性があるため、十分に気をつけたほうがよい。

■蜂以外で注意しなければいけないのは?

虫刺されによるアナフィラキシーは、アリやムカデでも起こりえる。ただし、アナフィラキシーを引き起こすアレルゲンを持つアリやムカデは、海外から輸送されるコンテナの中から見つかる程度で、日本に上陸していないケースも多い。こちらについては、あまり心配はいらないようだ。

蜂に刺されたらどうする?

では、実際に蜂に刺された場合は、どのように対処するとよいのか。1度目と2度目以降で紹介しよう。

初めて蜂に刺されると、刺された箇所に激しい痛みが出て、赤く腫れる。

針が残っている場合は、ピンセットで針を抜く。そして、すばやく手で傷口から蜂毒を絞り出し、よく洗い出す。その後、もし持っていればドラッグストアや薬局などで市販されている虫刺されの薬(抗ヒスタミン軟膏やステロイド軟膏)を塗って、保冷剤などで冷やす。

局所の腫れがひどいなど、刺された部位にとどまらない、なにかしらの症状がある場合には医療機関でも診てもらったほうがよいだろう。

また、刺された患部から離れた場所に症状が出たり、全身に症状が出たりする場合は、すぐに医療期間を受診したい。これは、蜂毒が全身に及ぶことで、アナフィラキシーのような症状が出ることもあるためだ。

「蜂毒には、ヒスタミンや、セロトニンなどの激しい痛みを起こすもの、ホスホリパーゼA1といった血液低下を引き起こす成分もあります。なかでもスズメバチとアシナガバチは、危険性の高いさまざまな毒を持っているので、注意が必要です」(海老澤医師)

刺された後、症状が治ったからといって安心はできない。先にも述べたようにIgE抗体が体の中に作られているからだ。

「そのリスクを診るためにも、1カ月後を目安に、アレルギー専門医に血液検査で調べてもらうといいでしょう」(海老澤医師)

検査を希望する場合は、アレルギー専門医に診てもらったほうがよい。アレルギー専門医の資格を持っていれば、皮膚科医に限らなくても大丈夫だという。

2度目以降は、じんましんや腹痛、息苦しさなどのアナフィラキシーや、血圧低下などのアナフィラキシーショックが起きる可能性が高まる。

2度目に刺されたら、すぐに救急隊員を呼ぶ。救急車がくるまで、患者を仰向けに横たわらせる。呼吸困難や嘔吐がある場合は、楽な体位にする。下肢(脚部)を挙上させる。突然立ち上がったり、座ったりすると、数秒で急変することがある。

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