やっぱまずい!「100円焼き鳥」食べてみた おいしさを決める「2つの鮮度」とは?
N君:ウチの近くの大手スーパー2店で買ってきました! まずは、某大手スーパーA店(注:イニシャルではありません)の焼き鳥から。1本ずつバイキング形式で取る、スーパーでよくある形式です。ここはビッグサイズが売りで、こんなに大きくて100円ですよ。
河岸:この焼き鳥は大きいね。これで100円となると……。
N君:まあまあ、そう先を焦らずに。もうひとつは、別の某大手スーパーにテナントとして入っている惣菜店B店(注:イニシャルではありません)の焼き鳥です。このB店は、東日本を中心にチェーン展開している店です。値段は種類によって微妙に違いますが、だいたい100円前後です。まずは「もも肉」から食べましょう!
河岸:(まず前者A店のバイキング形式のもも肉をひと口食べて)このビッグサイズの焼き鳥はすごいね。
N君:すごいってホメてるんですか? (自分も食べてみて)うん、それなりにおいしいじゃないですか。
河岸:(後者B店の焼き鳥を食べて)こちらの惣菜店のものと食べ比べてごらん。どっちがおいしい?
N君:うーん、食べ比べると、テナント形式B店のほうがおいしいかな? 先生は、どっちがおいしいですか?
河岸:どっちもまずい。
N君:ガクッ。なんですか、それは?
「炭火焼き」は最後の一瞬だけ?
河岸:どっちもまずいけど、特にバイキング形式A店のビッグサイズ焼き鳥は、食えたもんじゃない。おそらくこれは、タイか中国で加工して冷凍して運んできたのを、日本で解凍しているのだと思う。肉のうまみが全部出てしまっているから、おいしいわけがない。タレもひどいね。
N君:肉を串に刺すだけじゃなく、焼くまでの加工もすべて海外でやってしまうんですか?
河岸:そうだよ。串に刺して最後まで焼いたものを冷凍して運んでくるんだ。
N君:でも、「炭火焼き鳥」と書いてありますよ。おいしいのでは?
河岸:「炭火焼き」と書いていても、最初から最後まで炭火で焼いたという保証はどこにもない。中には、ほとんどガスで焼いて、最後の一瞬だけを炭火であぶっているのも多い。
N君:ええっ! 「炭火焼き」と書いてあれば、最初から最後まで炭で焼いたと思いますよ。詐欺とまでは言わないけど、だまされている感がありますね。
河岸:みんなが誤解するよね。本当は「炭は最後にあぶっているだけです」と、きちんと表示しなきゃいけないのに。
N君:ですよね……。では、テナント形式B店の焼き鳥はどうですか?
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