ただ、商用登録とするため、リアシートは乗用モデルよりも簡素な作りとなっているのだが、これは軽ワンボックスを購入する層はレジャーユースであっても荷室スペースを重視する傾向が強いことを受けてのもので、リアシートを積極的に使用する層にはタントなどのスーパーハイト軽ワゴンをオススメしているとのことだ。
このように登録上での違いはなくなったアトレーとハイゼットだが、アトレーが上級車であることに変わりはなく、見た目のほか装備にも差が生じている。
最も大きな違いは搭載されるパワートレインで、アトレーは全車ターボエンジンとなるが、ハイゼットは最上級グレード「クルーズターボ」以外すべてのグレードでNAエンジンとなり、トランスミッションもアトレーはCVTのみとなるが、ハイゼットは一部グレードでCVTのほか5速MTも用意される点が違いとなっている(ただしターボモデルはハイゼットもCVTのみ)。
そして、装備面での最大の違いが、アトレーの「RS」およびデッキバンに標準装備された、全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)&レーンキープコントロール(LKC)だ。ハイゼットを含むそれ以外のグレードではオプションでも設定されない装備となっている。
先進安全装備は全車標準装備となるが、長距離運転などで真価を発揮する運転負荷軽減装備を求めるのであれば、全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロール&レーンキープコントロールが選べるアトレー RSの一択になるだろう。
アトレー「X」とハイゼット「クルーズターボ」の違い
アトレーにもクルーズコントロールが備わらない「X」というグレードが存在し、ハイゼットのクルーズターボと近しい存在となっている。内外装の加飾はアトレーよりもハイゼットのほうが控えめとなるが、ハイゼットのクルーズ系はシートもアトレー同等の肉厚なものとなるため、乗り心地に大差ないのもポイントだ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら