アトレー/ハイゼット買うならどのグレード? ダイハツの軽バン、趣味を楽しむ1台ならこれ!

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デラックスのインテリア
デラックスのインテリア(写真:ダイハツ工業)

また、内装もデラックスはリアシートがヘッドレストの備わらないベンチタイプとなり、フロントシートもヘッドレスト一体式の薄手のものとなるという違いもある。その一方でデラックスの助手席シートは背もたれを前倒しすることができ、長尺物を積載しやすくなるほか、薄手のシートや簡素化された内装パネルによって荷室スペースはクルーズよりも広くなっているため、遊びのギアをいっぱい積載したいという人はデラックスという選択肢もアリだろう。

ハイゼットのキーフリーシステム&プッシュボタンスタート
ハイゼットのキーフリーシステム&プッシュボタンスタート(写真:ダイハツ工業)

ただ、キーフリーシステムやプッシュスタート、スライドドアイージークローザーなどの装備は、デラックスに備わらず(クルーズの5速MT車にも備わらない)、必要な場合は「省力パック(6万500円、CVT車のみ)」というメーカーオプションを選ぶことになるため、価格差は小さくなってしまう。

そのため価格を重視するというよりも、車中泊など車内で快適に過ごしたい人はクルーズを、遊びのギアを少しでも多く積みたい人はデラックスをベースとし、必要なオプションを追加するというのがオススメだ。

なお、CVTと5速MTの価格差はクルーズで9万9000円、デラックスで5万5000円とグレードで差があるが、これは前述したようにクルーズのMTにはCVTに備わるキーフリーシステムやプッシュスタート、スライドドアイージークローザーなどの装備が備わらないため、価格差が大きくなっている。

ハイゼットのスペシャルも価格は魅力的だが装備が微妙

ハイゼット スペシャルのスタイリング
ハイゼット スペシャルのスタイリング(写真:ダイハツ工業)

価格を重視するのであれば、104万5000円~という低価格の「スペシャル」も気になるところだが、装備はキーレスエントリーすら備わらない簡素なもので、オーディオレス仕様以外のメーカーオプションも存在しないという割り切った仕様となっているため、ビジネスユースで車両代を極力抑えたいというケース以外にはオススメできないというのが正直なところである。

最後にまとめると、デッキバンを除き、アトレーは「RS」と「X」という2つ、ハイゼットは「クルーズターボ」「クルーズ」「デラックス」「スペシャルクリーン」「スペシャル」という4つのグレードがあり、価格は以下のとおりとなる。

【グレード構成および価格】
アトレー RS 167万2000円
アトレー X 156万2000円
ハイゼット カーゴ クルーズターボ 145万2000円
ハイゼット カーゴ クルーズ 123万2000円
ハイゼット カーゴ デラックス 115万5000円
ハイゼット カーゴ スペシャルクリーン 112万2000円
ハイゼット カーゴ スペシャル 104万5000円
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全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロール&レーンキープコントロールが必須ならアトレー RSの一択、クルーズコントロールは不要だがターボが必須ならハイゼット クルーズターボ、ディーラーオプションのデッキサイドトリムが必須ならアトレーのいずれか、ターボ不要で価格優先ならハイゼットのクルーズとデラックスもオススメといえるだろう。

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小鮒 康一 フリー(ライ)ター

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こぶな こういち / Kouichi Kobuna

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とするが、実は現行車へのチェックも欠かさない。また、中古車販売店に勤務していた経験も活かし、中古車系の媒体でも活動中。できればどこへでもクルマで行きたいタイプで、電車移動は苦手な部類。通称「フナタン」。

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