「子どもがいない人生」に苦悩する女性たちの本音 表立って語れない社会の生きづらさ(前編)

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「子どもがいない」ことにつらさを抱える人たちがいます。人には言えない、彼らの抱える思いについて聞きました
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どんな形の家族でも、本人たちがいいと思っているならいいじゃない。どんな形で暮らしていても、肩身が狭くない社会がいいよねーー。

そんな思いから、筆者は個人的にさまざまな家族の形について認知を広げる「定形外かぞく」という活動を続けてきました。自身も、ひとり親です。

活動や取材のなかで気になっていたのが、子どもがいない人たちのことでした。世間では子どものいる家族がクローズアップされることが多いですが、子どもがいない人、特に女の人たちは、一見わかりづらいけれども、周囲からとても強い「圧」を受けているように感じられたのです。

今回お話を聞かせてもらうのは、子どものいない女性を応援する「マダネ プロジェクト」を主宰する、くどうみやこさんです。

著書に『誰も教えてくれなかった 子どものいない人生の歩き方』『誰も教えてくれなかった 子どものいない女性の生き方』(主婦の友社)や、『まんが 子どものいない私たちの生き方』(漫画:森下えみこ 小学館)などがあります。

くどうさんはなぜ「マダネ プロジェクト」を始めたのでしょうか。まずはそこから教えてもらいました。

“卵子の老化”がNHKで放送、「急にハシゴを外された」

――今40代後半から50代くらいで子どもがいない人は、意外と多いんでしょうか。私の周囲にもけっこういます。

そうですね。私もそうでしたが、この辺りの年代は小さい頃から「結婚して子どもをもつのがふつう」という価値観で育った人が多いです。だから、そうではない人生になるとギャップを感じたりする。昔からの価値観に縛られたまま、「こんなはずじゃなかったのに……」と悩んでしまう人も多いと思います。

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