長岡花火「0泊2日」弾丸ツアーで見たバス事情 一大イベントを支える高速道路とツアーバス

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長岡花火を見るツアーは、大きく分けると「0泊2日」と「1泊2日以上」がある。「0泊」は花火終了後、すぐにバスに乗って夜通し高速道路を走り、明け方に東京などへ戻ってくるコース。

「1泊以上」は花火終了後、長岡からさほど遠くない場所に宿泊し、翌日あるいは翌々日まで、長岡とは別の場所を観光して夕方から夜にかけて戻ってくるコースで、その両方のツアー参加者が、いくつもの列に分かれて集まっていたのである。

クラブツーリズムの1泊2日の長岡花火ツアーバス(筆者撮影)

4台というのは、上野始発・新宿経由で「0泊」コースのバスだけだったことが行ってみて判明した。筆者が乗った2号車は、38人の参加者を乗せて午前10時40分に新宿を出発。バスは、クラブツーリズムの専用車ではなく、日の丸自動車という大手観光バス会社による運行であった。

青梅街道に入ったバスは環七から目白通りの渋滞を何とかすり抜け、関越道に入る。渋滞とまではいわなくとも、商用車のほかに群馬県や信州、そしてこのバス同様、新潟県などに向かうであろう家族連れの乗用車など、多くのクルマが走っていた。

3度の休憩を経て約6時間で長岡へ

最初の休憩地点は、高坂SA。フードコートは大混雑で、提示された20分ほどの休憩時間で食べられそうもないので、ここでの食事はあきらめた。次に停車した赤城高原SAでは、40分近い休憩時間をもらえたので、ラーメンを食べることができたが、それでも午後1時半を過ぎていたのにフードコートはかなりの待ち時間を要した。

午後1時半を過ぎても混雑する赤城高原SA(下り)のフードコート(筆者撮影)

3度目は、関越トンネルを抜けて塩沢石打SA。売店では長岡花火をデザインしたパッケージの箱菓子が数多く売られており、帰路は深夜になって買えるかどうかわからないので、先に購入しているツアー参加者が多く見られた。また、ここで夕飯用の弁当が搬入され、各自に配られた。

長岡市域に入ったバスは、花火の観覧会場最寄りの長岡ICではなく、混雑を避けて手前の長岡南越路スマートICで高速を降り、一般道でクラブツーリズムの団体専用パーキングスペースに到着。新宿を出発して、ほぼ6時間が経過していた。

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