好印象の心理学「魅力的な顔の特徴と撮影時の肝」 「女性らしい、男性らしい顔」がウケるとは限らない

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もう少し大まかな差に、性差があります。「男性らしい・女性らしい顔が好き」というものです。「男性らしい顔」は、がっちりとした眉、高い頬骨や鼻、広いあご、暗い肌色等を特徴とします。男性ホルモンの影響を受け、これらの特徴が生じます。女性ホルモンの影響を受ける「女性らしい顔」は、頬や唇の膨らみ、小さなあご、明るい肌色などを特徴とします。

「その性らしい顔」の特徴は、免疫機能が高いことを示すシグナルとなります。ところが、女性は、女性らしい顔ほど男性に魅力的と評価されるのですが、男性は、男性らしい顔ほど女性に魅力的と評価されるとは限らないのです。

なぜでしょうか。ポイントは、子育てです。女性が子どもを産み、男性と共に育てるということを考えるとき、つまり、長期的な視点に立って、男性をみるとき、必ずしも男らしい顔が好まれるわけではなく、中性的な顔が好まれます。

一方、子育てを意識しない短期的な関係を欲している、あるいは、子どもを産むことを意識していても、子どもの生存に高い免疫力が必要な国(感染症のリスクが高い国など)だと、女性は、男性らしい顔を好む傾向にあることがわかっています。

幼い顔は、魅力的なのか?

さて、ここまでは、顔のつくり・形の問題でした。元々の自分の顔を簡単に平均的な顔にすることはできないので、それに近づけようとするならば、化粧や整形手術を施すしかありません。

撮影した画像をよりよく見せたいのであれば、補正技術を使う手がありますが、実際に会ったときの乖離がありすぎるのも困ると考える方もいるでしょう。

そのような場合は、少し左か右を向いて角度をつけると印象が良くなります。真正面の顔は、平べったく見え、あまり印象がよくありません。特に女性らしさやかわいらしさを強調したい場合は、上目使いになるように少しあごを引く。すると、顔の下半分が小さく見えます。さらに化粧などで目を大きくする。すると、幼い特徴を持つ顔の完成(幼形化)です。

角度をつけて上目使いの右側のほうが好印象(写真:空気を読むを科学する研究所)
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