好印象の心理学「魅力的な顔の特徴と撮影時の肝」 「女性らしい、男性らしい顔」がウケるとは限らない

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(写真:zak/PIXTA)

転職活動で履歴書に貼る顔写真、婚活やSNSにアップするアピール写真など、自分の顔写真を用意する場面は多々あることでしょう。本稿では、見た人に好印象を与える顔について解説します。

左右対称の顔は性的に魅力

顔の印象は、目で決まるのでしょうか。あるいは、口元、あごのラインで決まるのでしょうか。また、表情はどう影響するのでしょうか。

よく知られる好印象・魅力的な顔の条件は、左右対称性と平均性です。左右対称性というのは、顔の構造が左右対称である顔のことです。平均性というのは、顔の各パーツやサイズ、位置関係が、極端な特徴をしていない平均的な顔のことです。

個々人の顔写真を複数集め、人工的に合成すると、個々人が持つ顔の特徴、しわやしみ、ゆがみが薄くなって消えていき、多くの人が共通して持つ特徴が強調され、左右対称かつ平均的な顔ができます。こうした顔を、私たちは「美しい」と感じるということが多くの実証研究よりわかっています。

なぜこうした顔を「美しい」と感じるのでしょうか。それは、左右対称の顔と平均的な顔は、免疫力・環境変化の適応度・繁殖力の高さのシグナルであり、このシグナルを意識・無意識問わず、感知しているのではないか、と考えられているからです。ですので、単純な好印象というよりも、性的魅力な顔という側面が強いでしょう。

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