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キャリア・教育 #姫野ノート 「弱さ」と闘う53の言葉

心が強い人は「過去を捨てる」を習慣にしている ただ目の前のことに集中することの大切さ

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自分の力で変えられない、自分でコントロールできないのだから、点差は気にしなくていいものになる。スコアボードも視界に入れる必要がない。

自分の影響を及ぼせないもので言えば、レフリーのジャッジもそう。レフリーも人間である以上、同じルールに基づいて判断していても、解釈や視点によって判断基準は1人1人微妙に違う。前回の試合のあのレフリーではOKだったプレーが、今日の試合のこのレフリーでは反則をとられる、ということもよくある。レフリーの判断と僕たち選手側の「いける」という判断が合わない時、選手は試合中にレフリーの基準に合わせることが求められたりもする。

もちろん可能な限りでチーム全員で修正を図るけれど、結局、合わないものは合わないし、アジャストできないものはできない、僕はそう割り切って考えている。

そういう思い切った割り切り方も必要なのだ。判定に怒りったり焦ったり、イラ立ったりしても、レフリーの下した判定は覆らない。もう自分の影響は及ぼすことができないのに、いちいちレフリーに反論していては、その時間が勿体ない。

限られた時間の中で、自分の意識とエナジーをどこに費やすべきなのか。それを探して、そこだけにフォーカスすることのほうがずっと大切だ。

「今、この瞬間」だけを変える

冒頭のトゥイッケナムのように360度8万人全員が敵、というのは極端な状況だが、アウェーでは心身への負荷がどうしても大きくなる。

観客の声援が大きくて味方同士のコミュニケーションが取れない。相手がボールを持つだけで大きな歓声が起きるのに、自分たちが良いプレーをしても無反応、といった小さなストレスが積み重なると、自分でも気づかないうちにメンタルが消耗していく。メンタルが削られればそれだけ体力も余計に奪われていく。そうなると普段なら止められる相手に吹っ飛ばされるし、まだ走れるはずなのに、息が上がって足が重くなる。

そうした厳しい状況の中で自分自身、チームのエナジーを保ち続ける方法は、たった1つしかない。

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