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キャリア・教育 #姫野ノート 「弱さ」と闘う53の言葉

心が強い人は「過去を捨てる」を習慣にしている ただ目の前のことに集中することの大切さ

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周りを見れば敵だらけ。接点ではかなり押し込まれてしまっている。準備していたプレーが上手く出せない。試合時間は減っていく――その時、何よりも大切なのは、

「今、何をすべきか」

「次、どうするのか」

を考えることだ。

目の前だけにフォーカスする

スコアボードと同じように、結果=過ぎ去ってしまった過去は気にしても仕方がない。それよりも今、「ここからどうプレーするのか」=プロセスにフォーカスする。それがめちゃくちゃに大切なことだ。

どんな試合でも、目の前の局面、次のワンプレーの積み重ねだけが勝敗を分けていく。“目の前”“次”を全力で獲り続けていった先に勝利という結果があるわけだ。

そして、僕たちが影響を及ぼせるのは目の前の状況、次のプレーだけだ。
目の前を全力で変え続けても、過去は変えられないが、未来はどのようにも変えることができる。

だから僕にとっては、試合中の点差は関係ない。勝っていようが負けていようが気にしない。逆転不可能だろうが大差がつこうがそれは、今、思い悩まず喜ばず、試合が終わってからゆっくりレビューすればいい。試合中に1つのミスや結果、過去にとらわれていたら、未来を変えるための時間がすぐに流れていってしまう。だからこそ目の前の局面だけにフォーカスする。自分のやるべき仕事だけに、試合終了のホーンが鳴るまで全力を尽くす。

「過去にとらわれない」のは、試合中のスコアだけではない。

例えば前週に大勝した試合にも、逆にボコボコにやられてしまった試合にも一切とらわれない、ということでもある。言ってみれば「切り替えの早さ」だ。

4年前の2019年9月、日本で初めて開催されたラグビーワールドカップ。9大会連続9回目の出場を果たした僕たち日本代表は、その大会で史上初の予選リーグ突破を目指していた。

総エントリー93か国の中から地域予選を勝ち抜いた20の国々は、1組5か国ずつ4グループに振り分けられ、グループ内で総当たりのリーグ戦を4試合行う。5か国のうち上位2か国がベスト8――一発勝負の決勝トーナメントに進むことができる。

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