ほとんどが若い男性で、グループ客も多め。女性客も数人いるものの、夫もしくは恋人であろう男性と連れ立って来ていました。「マクドナルド」や「モスバーガー」の客席と比べると、男性の比率と若者の比率が圧倒的に多いのが特徴的です。
街の特性も多少はあるでしょうが、「バーガーキング」のメニュー自体が、ボリュームや味付けともに、若い男性が好むものであるというのが顕著に出ているなと感じました。
尖っているからこそ感じる面白み
そもそも、看板メニューのワッパー(大きめサイズのハンバーガー)は、バンズの直径が約13センチもあり、「ビッグマック」ですら足元にも及ばないほどのボリューム。期間限定メニュー「ビッグベット」に至っては、単品価格で1000円超えという、ハンバーガーの常識を超えるボリュームと価格設定になっています。
もちろん、この量を食べきるには、おいしいのが大前提ですが、たまにはヘルシーとか腹八分目を忘れて、お腹いっぱい肉と炭水化物を食べたい。その欲求を満たしてくれるのが「バーガーキング」なのかなと思いました。
最近の「バーガーキング」の勢いの秘訣は、ターゲットを明確にしているところなのかもしれません。「食欲旺盛な腹ペコさん(往々にして若い男性)のためのハンバーガー店として、個性を際立たせて尖っていこうぜ!」という、信念が伝わってきます。
ハンバーガー屋でカフェメニューを出さなくても、おしゃれなフラペチーノを飲みたい女子は「スタバ」に行けばいいし、ごはんを食べたい人は、ごはんバーガーを食べなくても定食屋にいけばいい。老若男女みんなに喜ばれるメニューもいいですが、やはり万人受けを狙うと角が丸くなってしまいがちです。そうすると面白みはどうしても欠けてしまう。
「思わず写真を撮って誰かに見せたくなるようなハンバーガー」「食べきったことをSNSで自慢したくなるほどの大きさ」という部分に、「バーガーキング」の面白みが詰まっています。
今回ご紹介した「モーニングコンビ」にも、「バーガーキング」らしさは健在です。何せ、単品価格が税込400円の「フィッシュバーガー」を、朝だけドリンク付きで税込390円で提供しているのです。「マクドナルド」など他チェーン店が値上げを続ける今、そのコスパの良さは日に日に増している気がします。
お得さはもちろんですが、こんな面白いメニュー、ほかには見たことがありません。
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